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2016.11.05 横蔵寺で、即身仏と語らう [諸国探訪]

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2016.11.05 横蔵寺 仁王門


名古屋出張の機会がありました。
空いた時間を利用して、
名古屋から足を伸ばして養老鉄道に乗り込み、
揖斐へと向かいました。

揖斐から日に数本のコミュニティバスに乗り、
横蔵寺を目指します。
横蔵寺の存在に気づいたのは、
出掛ける当日。
ああ・・・そういえばそんなお寺、
聞いたことがあったような無かったような・・・・

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県指定文化財 五重塔


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県指定重要文化財 横蔵寺・本堂 
御本尊薬師如来は60年に一度ご開帳の秘仏


紅葉シーズンが始まり観光キャンペーンもスタートとのことで、
たぶん今回のチャンスを逃せば二度と訪れることがないであろう
横蔵寺への参拝を決意したのです。
このお寺で名を馳せるのは、
若くして即身仏への道を選んだ妙心という僧侶の亡骸。
1815年か1817年、34歳か36歳の時、
信徒に白木のお棺を作らせて、
31日間断食を続け入定されたと伝えられます。
それが伝説であるか否か・・・・
いずれにせよ妙心様は私の目の前で佇んでいらっしゃるのです。

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舎利堂
明治23年にふるさとにお戻りになりました


首を大きく傾けて口を「お」と開いたお顔、
目はどのような意志を込めていらしたかはかることは叶いません。
若さの成せる技か脛は艶々と輝き、
時が肉体を炭か石へと変えてしまったようです。
私の知る肉体とは、
水を多量に含んだ弾力と血流豊富なタンパク質やリンで形成された
物質なのですが。

まさに絶命しようとするとき、
彼にはどんな瞬間が訪れていたのだろう・・・・
怖くはなかったのだろうか、苦しくなかったのだろうか。
ほのかに聞こえてきたように感じたのは、
全て一心に念じたことの果て・・・・

息絶えるまでの身体には、
すでに自分の身を支える力さえなかったのではないだろうか。
そう推し量れるのに、
彼の両手の指先はしっかりと組まれていました。
後の信者に一切の手を加えられていない即身仏、
彼の意志だけが、
両手に力を込めていたのです。

とてもとても私ごときがその心境に達することは不可能、
でも達した人は確かに存在したのだ。
それを教えて頂きました。

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今年は夏が遅くまで続き、
秋を感じる間もなくすぐに冬が訪れました。
例年紅葉で賑わうお寺なのだそうですが、
今年はあまり期待できないようです。
そして妙心さんは、
観光客の興味本位な目にさらされるために
無言で佇むだけです。
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コメント 2

わけん

揖斐の横蔵寺ですか?
伊勢の北西に・・・とあったので伊賀、甲賀辺りかなと思いました。
この辺りは7月に倭姫命を追いかけて瑞穂に行ったきりで、
完全に空白区であります。
即身仏は聞いた事があっても目にした事はありません。
昔の方って身を挺して仏になられたんですね。
by わけん (2016-11-09 22:43) 

鴨媛

わけんさん、
はい・・・「名古屋から北西」とお伝えしたつもりで。(^0^;)
でも、正確にその方角かどうかも怪しくて。(笑)
谷汲山華厳寺・横蔵寺は、
私にも思い起こすのが難しい地域でした。
名古屋出張が決まってここを発見したのは、
不思議であったとさえ思います。
ここの即身仏は、
全国でも珍しい若者の決意した姿です。
「肉体は滅びても魂は残る」と言われたりしますが、
今の彼の肉体の前で
魂はどこにいるのか問い続けました。
私にとっても、貴重な体験です。
by 鴨媛 (2016-11-10 12:33) 

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